塗料には基本的に油性塗料と、水性塗料とがあります。ただ皆様、それぞれの塗料の違いってお分かりになりますか?
一般的に5.6年前までは水性塗料よりも油性塗料の方が強いと言われていました。
最近では「水性」「油性」と考え無くても良い程に塗料が進化しています。
水性塗料と油性塗料の大きな特徴の違い
- 塗膜の強さ(耐久性)の違いはほとんど無くなりましたので、大きな違いといえば水性塗料は水で希釈(薄める)のに対し、油性塗料はシンナーで希釈するという違いです。
- 次に大きな違いは、油性塗料よりも水性塗料の方が、一般的には「透湿性(通気性)」が高い事です。
- あとは、水性塗料の方が環境に優しい事です。
水で希釈する水性塗料と、シンナーで希釈する油性塗料とでは、塗膜が乾いていく状況の中で、水が放出されるのか、シンナーが放散するのかだけを見ても水のほうが優しいですし、臭いもやはり水性塗料の匂いの方が穏やかです。
こういった状況から見ても、塗料業界が「水性化」しているのが現状です。
弊社では外壁塗装に限って言えば水性系の塗料を薦める事が多くなってきました。
どちらかと言えば、水性塗料の方がサイディングボードやモルタル下地に馴染みやすいという事もあります。
ただ、外壁塗装の際に破風板・雨樋・軒天・水切り等の部位を塗装することも多いのですが、これらの部位には水性塗料では不向きの場合もありますのでで、そういった部位には油性塗料を選択するときもありますし、その部位に一番適切な塗料選択をすることです。
費用面で違いはある?
費用も「水性」や「油性」で大きな違いはありません。
かと言って、それぞれの外壁に最適な塗料を選択する必要がありますので、「水性」か「油性」かという事ではなく、きちんと現場調査して「外壁に合う塗料」を弊社は選択しています。
水性塗料か油性塗料で比較するのでは無い?
水性か油性で塗料を選ぶのでは無く、「良い塗料」「良い業者」を選ぶ事をお客様にオススメします。
塗料知識・塗装ノウハウの少ない業者さんや、現場経験もまだ浅く塗料知識も低い方も沢山おられます。