外国人の選手に生涯無敗の116勝、引退まで203連勝の大記録を打ち立てた世界最強の柔道選手、山下康裕さんが日本オリンピック委員会の新会長に決まりました。
山下さんで印象的なのが、1980年のモスクワ五輪です。
日本がボイコットし、子供の頃からの夢がたたれたときのこと。
山下さんやマラソンの瀬古利彦さんら有力メダル候補がJOCの幹部に必死で参加を訴えていた光景です。
選手にとって残酷な決断がなされた翌日、試合で脚を骨折しました。
翌日の新聞各紙の一面記事には「日本一不幸な男」との大見出しが並んだそうです。
その4年後、山下さんはロサンゼルス五輪で「世界一幸せな男」になります。
ロス五輪・無差別級のモハメド・ラシュワン選手との決勝戦は今も語り継がれています。
右足のけがを抱えながらも勝利し、涙を浮かべたシーン、ラシュワン選手の相手の弱点を攻めない正々堂々とした闘いぶりは、世界のスポーツファンの心を掴みました。
「柔道を通して世界の人々との交友関係を深め、世界平和に貢献することがおまえの務めだ」。
山下さんは母国・東海大の創始者で恩師の松前重義さんが死の直前に残した言葉を大切に、日本の心を海外に発信しています。
幼い頃からいろんなことに真っ先に挑戦するような子どもだったと言われています。
東京五輪が1年後に迫る中、「4年に1度の重み」を誰より知り、先頭に立つ山下さんに期待がかかります。
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