写真は塗り残しがないかしっかり確認している従業員のかずまです。
本題に入ります。
白木を蘇らせることができる灰汁洗いは、下地処理がほぼメインとされます。殆ど塗膜を作らない仕上げで木目を強調させるので、「あく」や「汚れ」「染み」を綺麗に白木から除去することが大切です。作業の8割が下地処理のアク洗いは、サンディングの方向や洗い方を誤るとせっかくの白木を一瞬でダメにします。 一般的な塗り替えとは違う、その繊細を要する下地処理が出来てこそ、木目を出した美しい仕上がりとなるので、素材の延命を意味するお家の塗り替えではその繊細な『下地処理力』を十分に発揮することができます。「灰汁洗い(あくあらい)」とは、和風建築の古くなった外装・内装の木部から汚れやアクを除去し新築当初の白木を蘇らせ、その輝きを持続させることができる工法です。
アク洗いは現在より30年ほど前に、京都の社寺仏閣の保存や保護の為に木部の洗浄ができたと言われています。
当時の洗浄方法は強力なアルカリ系の洗剤を使って、タワシなどでゴシゴシと擦るというものでした。
それから、苛性ソーダやフッ化水素など劇物の薬品で脱色する方法が主流となりました。こういった漂泊洗浄方法は木の表面の繊維質が破壊されて真っ白になります。そして2年、3年も経つと元の黒さに戻っていました。
平成塗装のあく洗いは木部用洗浄剤、職人が現場で調合します。(材種によって配合を変えます。無駄な洗浄剤は良くありません。)
針葉樹・松、檜、杉、ヒバ、サワラ、ツガ など
広葉樹・ 欅、サクラ、クリ、桐、カリン など
針葉樹、広葉樹によって洗浄剤の吸い込みが違います。
刷毛や噴霧器を使って洗浄剤を塗布します。
表面にアクが浮き出るのを待って、浮き出るアク汚れを洗い流します。
洗い流しは木目、導管(大工さんは導管の方向を見てカンナがけしています。)の方向に注意しながら1本1本柔らかいスポンジで行います。
丁寧に洗ってあげることで、木肌を傷めることなくアク洗いができます。
仕上げ材、木部用保護塗料を塗布すると、木材の大敵(カビ、腐巧菌、キクイムシ)の侵入を防ぎ木目を生かした美しさを保つことができます。仕上げ材は、有名ところでいえば『キシラデコール』。これはホームセンターでも売っているので、ウッドデッキなどのDIYにも良いです。 しかし、仕上げ材のランクで持ちが変わるのは塗装と同様で、綺麗に白木に蘇っても元に戻るのが早ければせっかくの工事がもったいないです。 良い仕上げ材をしっかり塗っています。
白木の灰汁洗いは、丁寧で綺麗なシミ抜きやアク抜きは『お掃除屋さんが得意。』だけど仕上げ塗装が出来ない為『持ち』が悪い。
丈夫に長持させるのは『塗装屋さんが得意。』
だけど塗る前の白木は漂白剤を使い、真っ白『シミ』だらけ。
せっかくの和風建築の木部にペンキを塗っていませんか?
『他社でやったけどすぐ黒く汚れたよ?』、『この柱も綺麗になるの?』
そんな方はお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。
塗装に興味はあるけど何からはじめたらいいの?うちに塗装は必要?